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ドッグフード Home > Net Pocco > 特集コラム > 第1回 愛するが故に悩む、フードの選び方
特集コラム
第1回ご近所獣医師 田邊弘子の「犬あれこれ」
愛するが故に悩む、フードの選び方

「ドッグフードってなんだか、レトルト食品やスナック菓子みたいで、それを食べさせるのはなんだか手抜きをしてるみたい。やっぱり食事は手作りしたほうが愛犬への愛情なのかしら」と思うことありませんか。

確かに手作りフードには魅力がありますが、ワンちゃんの食事を手作りする場合、気をつけて頂きたいことがあります。それは、イヌの必要とする栄養の量とヒトが必要とする栄養の量には大きな違いがあるということです。つまりヒトの栄養学をそのままイヌに当てはめることはできないのです。

「栄養学だなんて大げさな、自分たちが食事をするときだってそんな仰々しいこと考えないわ」と思われるかもしれませんが、ヒトの場合『一汁二菜』といったような献立の決まりや、食事のマナーを守って食生活を送ると、おおむね必要な栄養が取れるような経験に基づく伝統があります。ことさら考えなくても、きちんとした食事が出来るような習慣が身に付いているというわけです。ところで、イヌの食生活に関して、私たちはどれだけのことを体得しているでしょうか?

もし、ワンちゃんの健康と長寿を真に考えたフードを手作りしようと思ったら、飼い主さんにはイヌについて沢山の勉強していただかなくてはなりません。例えば、食材は何が必要なのか知っていただくためにイヌの栄養学、どうやって消化吸収されるのか体の機能を知っていただくためにイヌの生理学、歯にいい大きさや硬さを知るためにイヌの歯科学・・・。手作りフードを作るに至るまでに、とてつもない時間がかかってしまうことでしょう。

信頼できるドッグフードを与えることは、決して手抜きではありません。飼い主さんに代わって何人もの専門の研究者がワンちゃんの健康と長寿、ワンちゃんにとってのおいしさと食べやすさについて十分研究して今日のドッグフードを作り上げてきたのです。

手作りフードを作るためにお鍋に向っていた時間を、ワンちゃんとのコミュニケーションに使ってください。飼い主さんと沢山遊べてワンちゃんもきっと大喜びですよ!

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

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