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特集コラム 第25回:ご近所獣医師田邊弘子の「犬あれこれ」「夏を、健やかに」

犬は暑さに弱い生き物です。愛犬の暑さ対策は万全ですか?

自然の涼しさを再現

なんの日陰もない、日向にワンちゃんをつないでおくのは、熱中症で命を落とすこともあり得ますので、絶対に避けてください。夏場は、日陰が必要です。その日陰も、『あればいい』という程度のものではいけません。日光をしっかり遮って、日向より涼しい日陰でないと意味がありません。
理想は高原の木陰の涼しさの再現です。
たとえお庭での飼育でも、屋根はやはりしっかりしたもの(日光を遮るだけでなく断熱効果のあるもの)があったほうが雨もよけられるのでいいと思います。それに、ヨシズやスダレなどを組み合わせてはいかがでしょう。犬小屋も地面に直接置くより、ブロックなどで台を作り、地面から少し離すと風も通って過ごしやすくなります。また、地面もコンクリートよりは、穴を掘って休める土のほうがワンちゃんが涼めるのではないでしょうか。草木をお庭に植えたり、打ち水をするなど、エコな涼み方もどんどん取り入れてください。

冷房あれば万全?

室内犬の場合、エアコンがあると温度調節しやすいですね。でも、冷房好きのお父さんの好みに合わせてキンキンに冷やしてしまうと、人より低い位置で生活している犬にとっては、冷えすぎてしまう場合がありますので、ご注意ください。また、外気温と室温との差がありすぎると、お散歩に出たとき温度差がワンちゃんの負担になることがあります。冷房は適度な使用を心がけ、室内飼育であってもスダレ、ヨシズを使ってみたり、打ち水をするなどのエコな涼しさを利用するのもいいかも知れませんね。
自動車で移動の際、クレートを利用される飼い主さんもいるかと思いますが、ケージに比べクレートは通気性がよくないので、自動車のエアコンの冷風が行き渡りづらく、また、その中には人より体温の高いワンちゃんがいるわけですから、座席より温度が高くなる場合があります。気温が上がりそうな日は、クレートではなくケージを使う、あるいはクレート用のファンを使用するなどの対策が必要でしょう。

昔は、こんなに過保護にしなかった、と思われる飼い主さんいらっしゃるでしょう。犬の飼育にも地球温暖化は影響を及ぼしているのです。

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

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