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特集コラム 第28回:ご近所獣医師田邊弘子の「犬あれこれ」「愛犬とのしあわせ散歩」

お散歩には、ワンちゃん側には運動することでのストレス発散、他の犬のマーキングをチェックすることでの情報収集、他の犬やよその人と接触することで社会化のトレーニング、飼い主さん側には、運動不足解消、犬友と会うことでストレス解消など、メリットがたくさんあります。

『愛犬のためだけ』の時間

現代人は忙しいので、ヘッドフォンステレオを聞いたり、携帯電話で話したり、などなど、愛犬のお散歩中でも時間を有効活用しようと考えることは不思議ではありません。でもそれは、愛犬の側からどう見えるしょう?
飼い主さんは、お散歩のときはいっつも何かしながらの『ながら散歩』と見えるのではないでしょうか。
お散歩というのは数少ない飼い主さんと愛犬の蜜月の時間なのです。
自分の意志で自由に外出できる飼い主さんと違い、愛犬は飼い主さんに散歩に連れて出てもらわなくては、ひとり(1匹)で勝手気ままに出歩くことは出来ません。普段、行動範囲を制限されて飼育されているワンちゃんたちにとって飼い主さんと出かけるお散歩は、人にとっての海外旅行並の楽しみなのではないでしょうか。愛犬がそんなに楽しみにしている散歩だからこそ、飼い主さんには他に何かしながらではなく、愛犬のためだけにその時間を使ってあげて欲しいと思います。

お散歩は運動させることと同時に、愛犬の好奇心や知的欲求を満足させることで愛犬のストレスを軽減したり、家族以外の人や他の犬と出会うことで社会化を促すなど愛犬の生活の質を上げる効果が期待できます。ただ、そのためには飼い主さんも愛犬を漫然と歩かせるのではなく、愛犬の行動に注意を払うことが大切です。

道を歩く際は、無言で黙々と歩くのではなく、角を曲がるときは「右」、「左」信号待ちするときは「待て」、信号が変わったら「行け」など号令をかけると、愛犬の知的欲求が満たされます。また、仲の良いワンちゃんや犬好きの方と出会ったときは、少し遊んでもらうと家族以外の人や犬の存在について愛犬が理解できます。また、犬の飼育を地域に受け入れてもらえるよう、マナーには十分注意してください。糞・尿の始末はもちろんのこと、相性の悪いワンちゃんがいて、その家の前を通るだけで激しく吠える様な場合は散歩コースを変えるなどの配慮が必要です。

お散歩が愛犬と飼い主さんにとって密度の濃い素敵な時間となることを願っています。

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

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