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特集コラム 第31回:ご近所獣医師田邊弘子の「犬あれこれ」「お口の健康」

犬に虫歯はありません

犬には虫歯(う歯)はほとんどありません。動物種ごとに、虫歯ができやすい、できにくいがあるようです。しかし、近年、犬の虫歯が増えているという報告もあります。原因の1つとして、砂糖をたっぷり含んだお菓子類を日常的に与えることが考えられます。栄養バランスのこともありますので、愛犬には砂糖を多く含むお菓子類は与えないほうがいいでしょう。

とっても怖―い、歯周病

犬には虫歯がない、といっても安心はできません。お口のトラブルには、虫歯と同等、もしかしたらそれ以上に怖―い歯周病があります歯周病になると、歯茎の腫れがひどくなり、歯がグラついてきます。歯周病がさらに進むと、グラついていた歯がついには抜けてしまいます。その他歯周病になると、口臭が強くなったり、涎がたくさん出たり、痛みのために食事が上手に取れなくなったり、情緒不安になったりします。
さらに恐ろしいことに、歯周病の原因菌が血流に乗ると、心臓病、腎臓病、肝臓病を引き起こすことがあります。

ホームケアのススメ

歯周病の予防には歯垢をためないこと、『歯磨き!』つまり物理的に掻き取る方法が一番です。
○歯磨きの際の注意点
1.決して無理強いしない
2.道具を工夫する
3.磨くのは歯と歯茎の間

注意深いケアを心がけて

一般的な動物病院で行っている歯科処置は、抜歯と歯石取りとなります。処置の際には全身麻酔をしなければなりません。つまり、歯周病をひどくしてからでは、治療の選択肢が少なく、リスクが高いと言えなくもないのです。ホームケアでお口を良好な状態に保てるのなら、それを行う価値は大変高いと思いませんか。

犬にとって口は、人の手の役割も果たすので、お口の健康は、生活の質(Q.O.L.)に、大きく関わってきます。犬がお口の健康を損なうと、人が感じるよりずっと不便で不快なことでしょう。お口のケアも、できれば人と同じレベルでしてあげたいものですね。

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

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