Net Pocco

  • 獣医師よもやま話
  • 会報誌「Pocco」
  • 犬図鑑
  • 特集コラム
  • 愛犬悩み相談辞典
ドッグフード Home > Net Pocco > 特集コラム > 第35回 犬の食事、人の食事

特集コラム 第35回:ご近所獣医師田邊弘子の「犬あれこれ」「犬の食事、人の食事」

愛犬についつい、人用のお菓子を与えてしまうことはありませんか?

食べ物のリスク

実際に犬を飼っている飼い主さんの場合、犬に与える食べ物の危険性をどれくらい認識されているでしょう。犬の飼育書や雑誌には、必ず『犬が食べてはいけないもの』一覧が掲載されています。そこには、タマネギ(ネギ類)、チョコレート、鶏の骨・・・、さらに最近書かれたものであれば、キシリトールやブドウ・干しブドウなどもリストに入っているでしょうか。ほとんどの飼い主さんは、これらのリストはすでに頭に入っていることと思います。しかし、これさえ頭に入っていれば、『愛犬の食事のリスク管理はバッチリ!』でしょうか。

動物の種類によって違う食べ物

動物は種が違うと、食べ物の消化吸収の仕組みや必要とする栄養が違ってくるので、当然のことながら必要とする食べものが違ってきますし、食べられるものも違ってきます。人と反芻動物である牛とでは、それぞれに消化吸収の仕組みが大きく異なっているので、何の抵抗もなく誰でもが人と牛では食べるものが違うことを当然のことと理解されていることでしょう。牧場の牛に与えるとしたら誰もが思いつくのは干し草で、お菓子を与えようと思う方はまずいないはずです。

犬と人は違う種類

人と犬が食べられるものは、まったく同じではないということを飼い主さんは常に心の隅にとめておいてください。重なっている部分は多くても、人が食べているもの全てが犬の食べ物として向いているわけではないのです。その重なっていない部分が玉ねぎやチョコレートになります。この、人の食べ物であって犬には食べ物として不向きなものは、すべて分かっているわけではありません。いろいろな研究から、少しずつ分かってきています。ブドウがダメなどと言うのも、つい最近分かったことです。

疑わしきは与えず

愛犬に何を食べさせればいいのか。答えは簡単! すでに、犬に食べさせても安全が確認されているもののみを給与すればいいのです。愛犬が欲しそうにしているから、とか、飼い主さんが愛犬に食べさせてみたいからと、安易に未知の食べ物を与えるのは、これからはやめましょう。その食べ物が、犬にとって食べてもいいものか悪いものかを、大切な愛犬の体を使って犬体実験する必要はありません。

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

コラムバックナンバー