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ご近所獣医師田邊弘子のよもやま話 第1話「吠えるにはワケあり」

愛犬の吠え声に頭を悩ませている飼い主さん、たくさんいらっしゃることでしょう。『ダメ』と一声かけたら、ぴたりと吠えるのを止めてくれる、そんなしつけはあるのでしょうか?

無駄吠え

無駄吠えという言葉がありますが、やみくもに吠えているようでも犬は決して無駄に吠えているわけではありません。
例えば、赤ちゃんが泣いているのを聞いて『また、無駄に泣いて』と思う人はいないでしょう。赤ちゃんは泣くことで、『お腹がすいた』『おしめが濡れた』『体の具合が悪い』などといったことを伝えます。犬も同じです。訴えたいことがあって吠えているのです。

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理由は千差万別

犬はいろいろな事情(例えば、お腹がすいた、怖い、侵入者に対する威嚇、などなど)で吠えているわけですから、吠えるのをやめさせるためには、なぜ吠えるのかを飼い主さんがしっかり把握し、その原因に対しての対策を講じなければ問題の解決は望めません。体の具合が悪くて吠えているのを、治療もせずにやめさせることはできないということは誰にでも想像できますよね。
愛犬が過剰に吠えるのを抑える第一歩として、まず、愛犬の『食・住・健康・安全』を飼い主さんが保障してあげなければなりません。

しつけ、してますか?

お散歩ですれ違うワンちゃんは「ダメ」と言われると吠えるのをやめるのに、うちの子がやめられないのはなぜ?
『食・住・健康・安全』を保障しても、過剰に吠える場合、いよいよしつけの出番となります。
ここでよーく皆様に理解していただきたいのは、しつけとは「ダメ」と叫ぶことではありません。愛犬に、「たとえ吠えたいことがあっても『ダメ』と言われたら、吠えるのを止める(吠えない別の何かをする)のよ」と、問題が起きる前に教えることです。教えもしないで、「ダメ、ダメ」と連呼しても、愛犬にとっては『飼い主さんも一緒に吠えてるぅ!』としか思えないことでしょう。

無駄吠えの無駄とは

そこで冒頭に戻って『無駄吠え』、この言葉ですが、犬が無駄に吠えているという意味ではなく、飼い主さんが愛犬に無駄に(不必要に)吠えさせている、という意味に取れなくもないですね。
犬の飼育の主体はあくまでも飼い主さんです。しつけにおいても、愛犬はあくまで受け身です。うまく行かないとき、愛犬のせいにしがちですが、飼い主さんご自身がやり方を顧みてください、問題点がきっとわかりますよ。

根気が大事

犬は、人類の歴史とともに人と寄り添って生きてきた動物です。裏を返せば、それだけ人のことが理解できるということです。家庭犬レベルのしつけであればどのワンちゃんも習得できるはずです。
今現在、愛犬の『無駄吠え』に悩んでいる飼い主さん、どうか根気よく、飼育の醍醐味としてしつけを楽しむ、それぐらいのゆとりを持って取り組んでいただけたらと思います。

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田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

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