Net Pocco

  • 獣医師よもやま話
  • 会報誌「Pocco」
  • 犬図鑑
  • 特集コラム
  • 愛犬悩み相談辞典
ドッグフード Home > Net Pocco > ご近所獣医師田邊弘子のよもやま話 > 第4話 イタリア犬紀行!?

ご近所獣医師田邊弘子のよもやま話 第4話「イタリア犬紀行!?」

休暇を取ってローマに観光旅行に行ってきました。ゆっくりコロッセオでもヴァチカンでも名所の見物に専念すればいいものを、習い性か、どうしても現地のワンちゃんの様子に目が行ってしまいました。

宿泊したのが観光の中心地からは離れた、高層アパートと戸建住宅が混在するような住宅地の中にあるホテルだったため、通勤するように、朝路線バスに乗って観光地に出かけ、夕方また路線バスでホテルに帰り、たまに観光に行くのが面倒なときはホテル近くの住宅街を散策したりと、地域の雰囲気を肌で感じる旅行となりました。地元のワンちゃんを目にする機会は結構多かったと思います。

驚愕の風景

さて、ホテルに到着後、夕方近くだったので観光には出かけず周辺の散策に出かけました。まず驚いたのは路上に放置されたフンの多さ。私が子供の頃、ありふれたものを『犬のフン』と例えるくらい、よく道端に犬のフンが落ちていましたが、そんな、道端の犬のフンに免疫のある私ですら、『ちょっとこれは』と思うほどの量です。一緒に行った息子などは、唖然としておりました。
まだその時点では、犬を1匹も見ていなかったので『もしかしたら、野良犬が多いのかもしれない』と、警戒心を持ちました。日本人の感覚から、犬のフンは飼い主が持ち帰るものという意識がありましたので、これほどのフンが落ちているということは、フンを始末してくれる飼い主のいない犬、つまり野良犬が相当数いるに違いないと判断したのです。よーく注意していないと、野良犬にガブリと咬まれたりするかもしれないとびくびくしながらの散策となりました。

野良ちゃん天国と思いきや

そんな中、最初に出会った犬は、歩道の脇に置かれたベンチに座って寛ぐ恰幅のいいご主人に連れられた、これまた恰幅いい2匹のワンちゃん。「フレンチ・ブルドッグですか?」と尋ねたら、『よく間違えられるんだよね』といった笑みを浮かべて「ボストン・テリアだよ」と答えてくれました。『いやご主人、ボストン・テリアは短頭種ですが、もっと細面なはずですよね』と微笑みを返しつつ、その場を離れました。
次に出会ったのは、足早に歩むマダムに遅れまいと必死について行くミニチュア・ダックスフント。その次に出会ったのが、ハンチングを被ったおじいさんに連れられたスプリンガー・スパニエル。この子はオフリードで、途中横断歩道を渡る時、リードを付けられていました。その他、セッター、トイ・プードル、チワワ…、次々にたくさんのワンちゃんに出会いましたが、どちらのワンちゃんも飼い主さん同伴です。ついぞ、野良犬は見かけませんでした。

飼い主さんがフンの始末、いい習慣

かの地では、犬のフンは放置でOKな習慣なのでしょうね。中には、リードにビニール袋を結びつけた若いママもいました。(お子さんの健康を考えてのことだと思います)言うまでもなくフンには大腸菌をはじめとする雑菌や、回虫やサナダムシといった寄生虫がおりますので、放置しては不衛生です。それに…、日本人のように、家に入るときに靴を脱ぐ習慣があるのならまだしも、靴を履いたまま家に入るのに、もし万が一、フンを踏んでしまっていたらどうするんでしょうと、他人事ながら心配になりました。

イメージ1

ローマはいいところでしたが、飼い犬のフンについては、やはり日本のように飼い主さんが持ち帰った方が、町の衛生的にも景観の面から言っても断然いいとつくづく思いました。
もちろん、滞在中は野良犬ではなく、落ちているフンを踏まないことにかなりな神経を使うようになったことは言うまでもありません。

おまけ

ローマでは、町のあちこちに水飲み場があります。私が見かけたのは、水が出っぱなしの水道のようなタイプが多かったです。水の出ている位置が、あまりにも低くかったので、犬専用と思っていましたが、帰国後調べてみると、人も飲んでいいようです。

イメージ2

田邊弘子
日本大学卒業。動物病院での勤務を経て、現在ダイレクトワンの明るい相談窓口として活躍中。犬の食事やしつけに関して一般の人にわかりやすく伝えようとこのコーナーを担当することに。「みなさんと同じ目線でワンちゃんと楽しく暮らせる情報をお届けします」と意気込みを語る。

バックナンバー