第1章
7歳を過ぎて現れる愛犬の変化とケア


7歳って老齢犬?

犬の7歳=ヒトの40歳

いつからが老齢犬?

実際にはいつごろから老化に対するケアを始めればいいのでしょうか? 概ね、7歳をめどにケアを始めて下さい。

犬の7歳は人間の40歳代前半にあたります。40歳代前半の人に、「あなた老人ですよ」と言ったらその人はきっと「私のどこが年寄りなのよ!」と怒りだすはずです。

40歳代前半の人は見た目も、本人の意識も老人ではないでしょう。でも、細かい字が読みにくい、20歳代と同じだけ食べると太ってしまう、健康診断で生活習慣病を指摘されるといったことがチラホラ起きる年頃ではないでしょうか。

7歳のワンちゃんにも同じことが言えます。見た目はいつもと変わらなかったとしても、体の中では老化が始まっているのです。


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逆戻りできない体の衰え

では、いったい老化とはどんな状態を指すのでしょう。

老化とは、成長期を過ぎた後、徐々に起こる体や精神の逆戻りできない変化をいいます。老化は、体の中の細胞が置き換わることなく徐々に徐々に減少していくことによって起きるので、病気のように「治る」というようなものではありません。

また、老化は外からの働きかけや環境などの変化に対する適応能力の低下としてとらえることができます。目が見えづらくなったり、耳が遠くなったり、すばやく動けなくなったり、迷子になったり・・・。病気に対する抵抗性も落ちますので、老化それ自体は病気ではありませんが、老化によって病気に罹りやすくなるといえます。

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ばらつきのある老化のスタート

生まれてから子犬を経て成犬に成長する過程は、個体ごとのばらつきがあまりありません。例えば、生後何ヶ月ごろに歯が生え変わりますとか、初回発情はこのくらいの時期に来ますといったことが概ね分かります。

それに対して、老化がいつどんな形でどのような速度で現れるのかは、その子の生まれ持ったものやそれまでどんな生活をしてきたかに大きく影響されます。例えば、犬種は何か、大型犬か小型犬か、栄養状態(肥満や削痩は老化を早める)、外飼いか室内飼いか、などなど・・・色々な要因が絡み合ってきますので、ワンちゃんごとで老化の現れ方はまったく変わってきます。

子犬のケアのように一筋縄ではいかないところが、老齢犬のケアの難しさでもあります。

冒頭に老齢犬のケアは7歳からと書きましたが、それは概ねの目安です。大型犬・超大型犬、あるいは過酷な飼育環境で生きてきたワンちゃんにはもう少し早めにケアを始められたほうがいいでしょう。

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7歳から始まる犬の老化。ドッグフードもシニア用に!

※この内容は2005年9月発行の「愛犬シルバー手帳」に基づいております。