第1章
7歳を過ぎて現れる愛犬の変化とケア


内臓の衰え

老齢になると胃腸が衰え下痢や便秘になりやすくなります。同様に心臓、腎臓、肝臓といった内臓にも衰えが現れます。内臓の老化は病気と紙一重の面もあり、動物病院のお世話になることも増えてくるでしょう。

内臓の衰えに対して、おうちでできるケアとして食事の管理が重要になります。例えば老齢犬にとって高脂肪の食事は肥満や消化不良の原因になります。多すぎる塩分は心臓や腎臓に負担をかけます。

飼い主さんができる愛情ケア その3

シニア犬にはシニア向けのフードを
「7歳を過ぎたらこまやかにフードを切り替える」

愛犬の健康を考え、7歳前後をめどに、シニア向けのドッグフードに切り替えましょう。シニア向けドッグフードは老齢犬のからだを考慮してカロリーや脂肪分を控えるといった基本的なことから、現代の老齢犬が抱える健康問題を考慮した成分を加えるなど、色々な工夫を各メーカーが行っています。

また、この章の冒頭にもあるように、犬の老化は個体ごとに千差万別です。7歳のときぴったりだったフードが10歳11歳になったときもぴったりとは限りません。老齢犬のフードはその時々の状態をよく考えて、成犬時代のフードよりきめ細かく選んでいく必要があります。

フードの切り替えも若い犬より時間をかけて行いましょう。もとのフードを少し減らして新しいフードを少し加え、徐々に新しいフードに切り替えていきます。

「食事は数回に分けて規則正しく」

ドッグフードの種類もそうですが、老齢犬になったら食事の回数や与え方についても見直してください。

1日1回では、消化吸収する力が落ちてきているワンちゃんには胃腸に負担がかかります。老齢になったら、数回に分けて与えたほうが体に優しいでしょう。

しかし、おやつをだらだら与え、1日中胃の中に物が入っているような状態もよくありません。回数を決めたら時間もきちんと決めて規則正しい食生活を心がけましょう。

また、与え方ですが老齢になって筋力が落ちてきたワンちゃんは下を向いて食事をする姿勢が負担になります。台などで食器の高さを調整してあげるといいでしょう。


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おいしく食べるためには歯を大切に

せっかくいいフードを用意していても、お口の中が歯周病や歯肉炎では痛くて満足に食べられません。また、口の中のばい菌が心臓病や腎臓病の原因になることもあります。

ワンちゃんの場合、歯科治療は主に歯石除去と抜歯になります。歯石除去も抜歯も全身麻酔下で行われます。老齢犬にとっては決して負担が軽くありませんので、なるべく回数を減らすことが大切になります。

以上のことから、老齢犬の場合お口を清潔に保ち歯垢・歯石を溜めないケアが重要になってきます。歯ブラシが嫌いなワンちゃんには、飼い主さんが指に巻いたガーゼでお口の中をぬぐってあげてください。これだけでも毎日続ければお口の衛生に役立ちます。

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7歳から始まる犬の老化。ドッグフードもシニア用に!

※この内容は2005年9月発行の「愛犬シルバー手帳」に基づいております。